近年の生命科学の進歩は,医学のみならず,農学,食料生産の分野においても技術革新を起こし,作物の品種改良,水産養殖,食品加工等,旧来の方法とは全く異なる方法が応用されるようになってきています。地球規模の人口増加と気候変動に備え,人類は環境と調和した方法で安定的に安全な食料の増産を図り,グリーン&ヘルスイノベーションに生物資源を活用することは,緊急の課題であります。
生物資源学専攻は,生物の優れた機能とそれを支える構造を科学的に解明する基礎研究の成果を基盤として,それらの成果を生物資源の生産・応用に活用し,新しい産業を創出するためのより高度な専門知識と技術を有する人材の輩出を目標としています。そのため,研究活動を中心に,地域の課題と解決案を考え,生物資源の活用と保全によって地域社会または国際社会の発展に貢献できる高度職業人の育成を目指してまいります。
「農林水産業を地方創生の原動力として、我が国の持続的発展、
国際競争力の向上、人類社会への貢献に資する人材」を育成