植物工場に代表される先端技術を利用した生物生産システム,生物が本来有する遺伝子による品種改良,生産生態系における資源管理手法や増殖技術,高付加価値を有する動植物の開発と種苗生産,フードシステムの基本的理解に基づく市場ニーズの動向を的確に捉えた販売戦略の企画力などが求められており,生物生産科学コースでは,高度な専門知識を活かして,農工連携によるIoTやAIを活用した生物資源の生産管理システム,ゲノム編集などの新技術による育種・品種改良,資源の高機能化によって1次産業を発展させ地域社会・経済の活性化に貢献できる能力の強化,及び地域創生のため地域の農林畜水産物を6次産業化する高度な専門知識と技術を身につけた人材の養成を目指す。
さらに,生物生産科学コースではフィールドでアクティブに行動できる能力も強化するとともに,実習や演習並びに研究を進める過程において,指導教員や他の学生との議論により,これまで修得した生物生産科学に関する知識と技術について,理解を深めながら協働力やリーダーシップに関する能力を修得する。加えて,自らの研究成果とその成果に基づく6次産業化への応用面やスマート農業への展開等について,研究室や学会での発表並びに企業等との実用化への共同研究等を行いながらコミュニケーション力や実践力を培うなど,基礎的な知識や技術の修得に加えて,それに基づく課題対応力といった実践力を強化する教育を行う。
●中心的な学問分野
細胞工学分野,植物科学分野,生物生産科学分野
●修了後の進路
農業,林業,畜産業,水産業及びそれらの関連法人,種苗企業,農協,生協,食品製造業,製薬系企業,化粧品産業,農林水産技術者,畜産技術者,食品関連企業(生産・研究・商品開発),6次産業関連企業,ベンチャー起業,公務員等