所属コースでの体系的な専門教育に加え,分野横断的な専門科目で構成される教育クラスターを選択履修することにより,自らの専門分野における俯瞰的な視点や複眼的視点を養い,自身の研究力を更に高めるとともに分野の枠に捉われない知識と深い専門性の両方を身につけます。
本専攻各コースが設定する教育クラスターは,全コースの共通の課題となる「農学」と「工学」の融合について,最新の育種技術や農工連携による生物生産システムの構築等に関する知識を学ぶ「農工連携クラスター」を全コース対象に設定します。
加えて,応用生命科学コースでは,生物資源由来の新しい生理活性物質を探索・設計し,医薬品,化粧品,機能性食品などへの応用等について学ぶ「応用生物資源クラスター」及び「メディカルサイエンスクラスター」,環境とエネルギーの視点から生物資源を学ぶ「環境・エネルギークラスター」,生物資源を機能性材料として捉えて学ぶ「機能性材料クラスター」,生物資源の遺伝情報ビッグデータを取り扱う基礎となる「データサイエンスクラスター」を設定します。
食料生物科学コースでは,食品生産システムの高度化と新規加工食品や機能性食品の開発等について学ぶ「食品科学クラスター」,食品のデータベース構築のための基礎を学ぶ「データサイエンスクラスター」を設定します。
生物生産科学コースでは,地域の豊かな農林畜水産物について新たな付加価値を生み出す6次産業化について学ぶ「6次産業クラスター」,1次産業の省力化について学ぶ「ロボティクス・人間支援クラスター」を設定します。
さらに,食料生物科学コース及び生物生産科学コースに,殺菌作用を有するLED等の光デバイスや光計測システムによる食品衛生・品質管理を学ぶ「フォトニクスクラスター」,1次産業や2次産業の防災・減災に関連する側面について学ぶ「防災・危機管理クラスター」,地域の活性化に関する政策等を学ぶ「地域開発クラスター」,持続可能な環境との共生社会を学ぶ「環境共生クラスター」を設定します。
教育クラスターの履修の仕方
生物資源学専攻では,入学直後に主指導教員1名,副指導教員1~2名及びアドバイザー教員1名による複数指導教員体制をとり,学生は,これら指導教員との面談等を行い,将来の進路等に合わせた教育クラスターを決定し履修を始めます。選択した教育クラスターにおいて,学生自身が所属するコース以外の他コース,他専攻が提供開設している科目を2単位以上含め,6単位以上を履修します。